チームプレーってどう教える?

― 少年サッカーで育てたい「個」より「チーム」の感覚 ―

🏃‍♂️「一人で突っ込む」その先に、何を伝えるか?

少年サッカーでは、ボールを持つとすぐゴールへ向かう子、ドリブルで突進して周囲が見えなくなる子が多くいます。
それ自体は“やる気”の表れですが、指導者や保護者としては、その先に「チームで戦う」感覚をどう育てるかが大きな課題です。


💬実際の声:「みんなで強くなったほうが、早く強くなれるよ」

ある保護者は、こんな言葉をかけているそうです。

「一人で上手くなるより、みんなで強くなったほうが近道だよ」

この一言に、チームスポーツの本質が詰まっています。

  • 味方と連携して動く
  • 互いの長所を引き出し合う
  • 一人ではできないことをチームで成し遂げる

こうした体験を通じて、子どもは「サッカー=仲間とつくるもの」という意識を自然と身につけていきます。


🧭「ポジションの意味」を伝える=チームの中の“自分”を知る

先ほどの保護者は、さらにこう続けました。

「ポジションの役割を果たせば、自然とチームプレーになるんです」

たとえば:

  • 🛡️ DF(ディフェンダー):守備に集中して、後ろから支える
  • 🔄 MF(ミッドフィルダー):攻守のつなぎ役、バランスを取る
  • 🎯 FW(フォワード):ゴールだけでなく、前線で守備も行う

ポジションごとの意味をしっかり伝えることで、「自分がチームの一部である」という自覚が生まれます。


🔑チームプレーは「指示」より「気づき」から育つ

本当のチームプレーは、コーチの指示通りに動くことではありません。

自分で見て、感じて、考えて、判断する力が必要です。

そのために大切なのが、「小さな成功体験」を積むこと。

  • 仲間にパスしたらゴールにつながった⚽
  • 自分が走ってスペースを空けたら味方が活きた📈
  • 声をかけたらミスを防げた📣

こうした“気づき”が、「自分の行動がチームを良くするんだ」という実感につながります。


📌指導のカギは「言葉」と「コンセプト」

✅ チームプレーを育てる2つの軸

  1. 「みんなで強くなろう」
     → 個よりチーム。仲間と成長する価値を伝える
  2. 「自分の役割を果たそう」
     → ポジションの意味を明確にし、自分の動きがチームにどう影響するかを理解させる

この2つを丁寧に繰り返すことで、「チームで戦う」感覚が子どもたちに定着していきます。


🎉まとめ:勝ち負けより「仲間とプレーする喜び」を

少年サッカーでは、「目立つ」「勝つ」だけでなく――

  • 一緒に喜ぶ😄
  • 一緒に悔しがる😢
  • 一緒に考える🧠

そんな経験が、「チーム」という言葉の意味を深めてくれます。

そしてその感覚が、プレッシャーのかかる勝負の場面でも“本当に強いチーム”をつくる礎になるのです。