プレッシャーに強く、試合で活躍できる
トラップでボールを足元に“ピタッ”と止められる子は、次のプレーに余裕が持てます。
逆にトラップが大きくなると、相手に奪われたり、慌ててプレーを選択したりとミスが増えてしまいます。
味方の信頼を得やすい
味方のパスを無駄にしない=信頼される選手です。
「この子に出せば落ち着いてくれる」という安心感は、試合でも練習でも貴重な存在です。
ボールを止めるのが上手な子の3つの特徴
① 止める前に「周り」を見ている
上手な子は、止める前に首を振って状況確認ができています。
そのため、どこに止めればいいかが自然と分かっていて、的確に足元に収められます。
② ボールのスピードとバウンドに敏感
「強く来たボールは足裏で吸収」「バウンドしたボールは太ももで柔らかく」など、ボールの質に合わせたトラップができるのも大きな差です。
③ 足の力ではなく、“力を抜く”技術がある
一見すると矛盾しているようですが、上手な子ほど“力を抜いて”ボールを止めています。
吸収する感覚や、柔らかい足の使い方は見ていて本当に上手です。
指導のポイント:「まず止める」ことを最優先にする理由
コーチの立場から見ると、まず伝えたいのは「止められないと、何も始まらない」ということです。
- シュートに行くにも
- パスを出すにも
- ドリブルするにも
最初のトラップがすべての基点になります。
「ぴたっ」と止めるドリルを最初に入れる
私のチームでは、練習の最初に「止めて、動かさない」トラップ練習を必ず入れています。
- インサイドトラップ(足の内側)
- 足裏ストップ
- バウンドボールの吸収(太ももや胸)
これらを繰り返すことで、「自分でボールをコントロールできる」という感覚を身に付けていきます。
家庭でもできる!止める力を伸ばす簡単トレーニング
1人でも親子でもできる練習方法をいくつか紹介します。
- 壁当て → 足元でピタッと止める
- ゆるいボールを転がして → 足裏で止める
- 軽くバウンドさせたボール → 太ももで落とす
特別な道具はいりません。毎日5分でも続けると見違えるように上達します。
まとめ:止める力は“選ばれる選手”になる第一歩
ボールを止める技術は、一見地味ですが、試合の中で最も差が出る技術のひとつです。
止められる子は、
- 信頼され
- ボールが集まり
- 試合で生きる
そんな“目立たないけど頼れる選手”になります。
ぜひ日々の練習の中で、「まず止める」を大切にしていきましょう。