「止める」ができる子はなぜ重宝されるのか?

「プレッシャーが強い場面でも、あの子は落ち着いている」
そんな選手は、どのチームにも一人はいるものです。

実はその違い、「トラップ(止める)」の技術が関係しているかもしれません。


◆ ボールを“ピタッ”と止められる子は、試合で差が出る⚽

トラップで足元にボールをしっかり止められる子は、次のプレーに余裕が持てます。
一方、トラップが大きくなると、相手に奪われたり、慌ててプレーを選んでしまったりと、どうしてもミスが増えてしまいます。

つまり「止められる=プレッシャーに強い」選手なのです。


◆ 味方に信頼されやすい選手になる🙌

パスを受けるとき、「この子に出せば大丈夫」と思われる選手は強い。
なぜなら、味方のパスをしっかり止めてくれる子は、プレーを落ち着かせ、チームに安心感を与えます。

「止める」技術は、味方からの信頼を得るための土台とも言えます。


◆ ボールを止めるのが上手な子に共通する3つの特徴🦾

① 止める前に“周り”を見ている🫡

上手な子は、トラップの前に首を振って状況を確認しています。
だからこそ、「どこに止めるべきか」が自然と分かり、無駄のないトラップができます。

② ボールのスピードとバウンドに敏感👀

強いボールには足裏で吸収する
バウンドしたボールは太ももでやわらかく落とす

そんな“ボールの質に合わせたトラップ”ができるのも、止めるのが上手な子の特徴です。

③ 力を“抜いて”止める技術がある⚽

一見矛盾するようですが、トラップが上手な子ほど、足に力を入れていません。
「吸収する感覚」や「柔らかく受け止める感覚」が身についているのです。


◆ コーチの立場から見た「止める技術」の重要性🙆‍♂️

シュートに行くにも
ドリブルするにも
パスを出すにも

最初のトラップがズレると、すべてが崩れてしまいます。

✅私のチームでは、練習の最初に「止めて、動かさない」トラップ練習を必ず入れています。

  • インサイドトラップ(足の内側)
  • 足裏ストップ
  • バウンドボールの吸収(太ももや胸)

こうした反復練習を通じて、「自分でボールをコントロールできる」という感覚を身につけていきます。


◆ 家庭でもできる!簡単トレーニング3選💪

忙しい日でも、ちょっとした時間でトラップ練習は可能です。

  • 壁当て → 足元でピタッと止める
  • 転がしたボールを → 足裏で止める
  • 軽くバウンドさせたボールを → 太ももで落とす

道具も広いスペースも必要ありません。
1日5分、親子で続けるだけでも変化が出てきます。


◆ まとめ:「止められる選手」は信頼され、選ばれる💪🫡

トラップは地味な技術かもしれません。
でも、試合中もっとも差が出るスキルでもあります。

止められる選手は——

  • 味方に信頼され
  • ボールが自然と集まり
  • 試合の流れを落ち着かせることができる

“目立たないけれど、絶対に必要とされる存在”になれるのです。

ぜひ日々の練習の中で、「まず止める」を大切にしていきましょう。