はじめに
少年サッカーの指導をしていると、雨天時の練習可否判断に頭を悩ませる場面が少なくありません。特に保護者や子どもにとって「せっかく来たのに中止」という判断はガッカリ感が大きく、「小雨ならやるべき?」と疑問を持つ方も多いはずです。
なぜ小雨で練習中止にするのか?
子どもの安全優先:ぬかるんだグラウンドでのプレーはケガのリスクが高まるため
保護者の不安軽減:寒さや泥で体調不良になる可能性もあり、監督・コーチとして保険的判断
準備や片付けの手間:ビニールシートやラインテープが汚れる・濡れると手間が増えることも
実際に「小雨だと運営側も大変」という声は、フォーラムにもありました。
コーチとしての率直な悩み
実際に投稿された意見には:
「コーチしていますが雨天は練習の判断すごく迷います!保守的に小雨でも中止にすることが多いです!」
という正直な声もあり、悩みは多くの指導者に共通していることが分かります。
対策①:基準ルールを事前に共有する
グラウンド状態(ぬかるみ具合)
雨量の基準(例:降水量1mm以下なら実施)
子ども・保護者の体調配慮(当日の気温・防寒対策)
事前にルールを設定し、練習前に保護者へ「今日は小雨ですが規定どおり実施します」と連絡しておくことで、納得感と安心感を生み出せます。
対策②:安全第一の代替メニュー
グラウンドが怪しい場合は:
室内でのトレーニング(体育館やクラブハウスがある場合)
屋根のある場所でのミニゲーム
理論的な座学ミーティング(ポジション理解や試合映像分析など)
こうした工夫があれば、子どものモチベーションや学びの場が途切れず、保護者にも「工夫してくれている」と好印象につながります。
対策③:事後フォローで信頼度アップ
練習を中止した場合でも、フォロー連絡が大切:
メールやLINEで「今日は安全第一で中止にしました」と一言でも。
次回の練習予定や、雨天対応メニューへの期待を添える。
連絡の例:
「本日は小雨のため練習を中止します。安全第一と判断しました。次回は○○グラウンドで通常実施予定です!」
実践例:我がチームのルール導入ストーリー
私がコーチを務めるチームでは、昨年から「降水量0.5mmで再判断、1mm以上で中止」のルールを公式採用。
結果、保護者からも「判断が明確で助かる」という声が多く、チームの信頼感も向上しました。実際に小雨でも人が集まってくれるようになり、月間参加率が10%アップしました。
まとめ
雨天練習はケガ・体調リスクを考慮し、小雨でも中止が安全策。
基準ルールを事前に共有し、裏付けを持った判断が必要。
室内代替メニューや事後フォローで信頼構築にもつなげる。